「はい?」 「あ、この子!救世主です」 いきなり話しかけられ戸惑う私を見兼ねて、隣に居た里奈が代わりに返答した。 「ちょっと里奈っ」 「やっぱり。早坂、早坂!こっち来て」 話しかけてきた男子生徒は、後ろを振り返り何故か早坂くんを呼んだ。 「お前、何を急に話しかけてんの」 近寄ってきた早坂くんは、私の腕を掴んでいた男子生徒の手を解き、呆れたようにその男子生徒を小突いた。 「噂の早坂くんだ」 里奈が小声で楽しそうに呟いた。 私は早坂くんの方を見れない。