せ ん にゅ う

後日――

マリがあたしンとこに走ってきた。

「ユリちゃんユリちゃん、こないだの相沢さん、付き合うことになったって!」

「マジ? ああっ、苦労した甲斐があるー!」

と、そのあたしのまえに、今度は青い封筒。

「さ、ユリちゃん、またお仕事ですよん」

「げぇ、またあ?」

「頼りにされてるんだよ♪」

「はいはい、任されますよ」

まただれかのラブレターを、今日も受けとる。

今日も誰かのために潜入キューピッド、ってね。