見つからないよう腹這いになって、屋上から下を見渡す。
放送があってから五分もしてないのに、そこらへん男子でいっぱいだった。
これじゃあ、奈木くんがどこにいるのか……
仕方なく、双眼鏡で地道に探す。
外に出ていなければ中だ……
まずどちらかを判別しないと、動くに動けない。
十分くらい、グラウンドや体育館の周辺なんかを見てみたけど、奈木くんは見当たらない。
なら、中か……
大勢に探し回られてる状態で、屋内に入るのは危ない。
挟み撃ちにされたらどうしよう。
……だけど、相沢さんのラブレター。届けたげないと。
「よしっ」
と意気込んだ時、
「いたぞー!」
「!!」
見つかった!
「どこだ!?」「あそこだ!」「なっ、屋上!?」「っつーか女子かよ!」
グラウンドから指差す、いろんな声が聞こえる。
まだ遠いからどうにか大丈夫だけど、間近だと顔がバレちゃう。
外を歩いてて「アイツ、こないだの侵入者だ!」なんて指差されるのはゴメンよっ。
放送があってから五分もしてないのに、そこらへん男子でいっぱいだった。
これじゃあ、奈木くんがどこにいるのか……
仕方なく、双眼鏡で地道に探す。
外に出ていなければ中だ……
まずどちらかを判別しないと、動くに動けない。
十分くらい、グラウンドや体育館の周辺なんかを見てみたけど、奈木くんは見当たらない。
なら、中か……
大勢に探し回られてる状態で、屋内に入るのは危ない。
挟み撃ちにされたらどうしよう。
……だけど、相沢さんのラブレター。届けたげないと。
「よしっ」
と意気込んだ時、
「いたぞー!」
「!!」
見つかった!
「どこだ!?」「あそこだ!」「なっ、屋上!?」「っつーか女子かよ!」
グラウンドから指差す、いろんな声が聞こえる。
まだ遠いからどうにか大丈夫だけど、間近だと顔がバレちゃう。
外を歩いてて「アイツ、こないだの侵入者だ!」なんて指差されるのはゴメンよっ。

