また奴が学校を休むようになった。

インフルエンザにもなったのだろうか。4日間も休んでいる。

奴が休んでから俺の心の中に1つ明確な気持ちが浮かび上がってきた。

「智花のことが好き」

俺の気持ちは数か月前とは違い心機一転。

誰かが休んで気持ちがこんなにも落ち着かないのは初めてだ。



「智花、4日間も休んで大丈夫なのか?今日はちょっと家寄ってみるか。」



智花の家の前に来た。インターホンを押すだけなのになぜこんなにも緊張するのか。



ピンポーン



「はーい」



「竹山聡志です。智花さんいますか?」



「え!?手下くん!?ちょっとまってね!!」



「あ...」



どうやら智花本人が出たようだ。



ガチャッ



「やぁ!手下くん!!よく来たね!!」



「あ、あぁ、元気そうだな...」



「もちろん!体調だいぶ良くなったよ!!」



「ならよかったけど。」



「今日はどうしたの?」



「いや、特に用はないけど、明日学校来れそうか?」



「え、うん...なんかいつもと違うね笑」



「そんなこと無いわ」



「ふーん笑

明日は学校行くから、またパシらせてね!!」



「学校来いよ」



「わかったわかった!

じゃ、またあしたね~」



「あぁ」



ガチャッ



元気そうでよかった。危うく智花に好きなことがばれてしまうところだった。



「明日が楽しみだ」



「はぁ...はぁ...はぁ...はぁ...はぁ」



全然元気じゃないよ。空元気ってやつかな?笑

日に日に病態が悪化してるような気がする。入院するのも時間の問題かな...?

けど...明日は絶対に学校へ行きたい!!!聡志と約束しちゃったし。

いつも通りのテンションで...