「拓徒?どういう意味?」 「あんまり、体強くないし・・・」 そうだ。拓徒って、あんま体が、強くない。 最近は倒れてなかったけど、体育とかあんまりでない。 それでも、好き― 「体が弱くても拓徒のこと、好きだよッ!!」 やけになって言った。 「ありがと・・・紗和。」 優しい声だった。この声が好き。 「っ・・・・」 いきなり拓徒が向きをかえて、キスをしてきた。 「紗和、かわいい。」 さっきまでのことがうそみたいに、いたずらっぽく笑ってる。