【完結】私と彼の一日限定恋愛。〜探偵編〜



「っ、んんっ……」

 だけどそのまま、私は彼の腕の中に捉えられ深く唇が重なりだす。
 あの時のキスと同じだ……。あの時も、こんな感じのキスだった。

「はぁっ……静哉さん、あなたのことが好き」

「……俺も、莉羅が好きだ」

 私の瞳からは、涙が静かに流れていく。

「……私、あなたの恋人になりたい。 恋人役なんかじゃなく、本当の恋人に」

 私は、彼のことがすごく好きなんだって、会えなくなってから気づいた。
 あんなにも好きなんだって思ったら、いてもたってもいられなくなった。

「このお礼……受けてくれますか?」

「……ああ、受けるよもちろん」

 静哉さんは私をぎゅっと抱きしめる。

「もう一つ、お礼してほしいんですけど……」

「……もう一つ?」

「はい。……もう一つ」

 静哉さんにもう一つ、お願いしたいことがあるの。

「……なんだよ」

「探偵、辞めないでください」

「……え?」

 そう、これが私のもう一つのお礼。 そして、もう一つの願いだ。

「私、ずっとあなたのそばにいたいの。 だから私を、あなたの探偵助手として雇ってくれる?あなたの事務所で」

「はあっ!?」

 驚くような表情を見せる静哉さんに、私は「ね?お願い」と頼んだ。

「……分かったよ。雇えばいいんだろ」

「うん、ありがとう」

 これが私が出会ったヒーローでした。




【完結】