不遇な転生王女は難攻不落なカタブツ公爵様の花嫁になりました

ソフィアのことを不憫に思っている国王は、監視という名目でランドールと婚約させながらも、実はソフィアが生活に困らないようにと考えて彼を選んだ。

けれども国王の真意を知らないソフィアもランドールも、婚約を"監視のため"と文字通り受け取ってしまったので、ふたりの関係性は最悪で、この婚約はソフィアがひねくれる原因のひとつとなってしまう。

(……はあ、悲しい)

ソフィアの前世、篠原花音の最推しキャラのランドール。

ランドールは一見すると冷淡そうに見えるけれど、攻略後は主人公をそれはそれは溺愛して大切にしてくれるのである。

(ギャップが激しすぎるところが萌える……キャラだったんだけどなあ)

ソフィアは主人公のキーラではない。

ソフィアはランドールと婚約することはできるけれど、婚約者とは名ばかりで、日々彼から冷たい態度を取られ続けるのだ。

これが嘆かずにいられようか。

「つまりなに? ランドールとの婚約を阻止すればいいの?」

するとオリオンは「ちっちっちっ」と立てた人差し指を横に振った。

「違うわよ。四年後のゲームのプロローグまでにランドールと結婚して、この城からさっさと退散しておけって言ってるの」

「は?」

「婚約じゃなくて結婚していたら、婚約破棄イベントも起こんないでしょう?」