そんなみっちゃんと美術部の後輩くんと3人で、購買で買ってきたパンを食べるのが日課だ。
「えっ。先輩、朝ちゃんと食べてこなかったのに、そんな少しでたりるんですか?」
「・・・うん」
「まあ、梨那は中学の頃っからこうやもんな~」
私の目の前には、ひと口サイズのパンが3つ。
ちょこん、と開かれた袋にのっているそれらは、購買で「おやつパン」として売られているもの。
大人気で毎日すぐ売り切れちゃうんだから、今日は私がチャイムが鳴り始めると共に教室を飛び出した功績だね!
うん!
まあ・・・一人3個までって言うからしょうがないけど・・・、
でも今日は・・・朝あんまり食べてこなかったから、いつもよりお腹がすいてる。
「いや、朝ですよ?ゼリーだけですよ?ありえないですって」
そう言う後輩くんは、これがすごい整った顔立ちをしていらっしゃる。
黒い髪はゆるく遊ばせてるけど、それでも柔らかい雰囲気に不真面目さは混ざり込まない。
鼻筋が通ってるのに冷たい感じはしなくて、ひとつひとつのパーツが完璧。おまけに配置まで完璧。
最初見たときは見惚れちゃうくらいだったけど、今はもう少し慣れて会話くらいは普通にできるようになった。
「じゃあアンタはどうなんよ?朝なに食べるん?」
そんな後輩くんにたくましくも(?)立ち向かう(?)みっちゃん。
「えと・・・今日は、食パン二枚と、ロールパンと、卵2個つかったスクランブルエッグと、焼き肉と・・・」
「はぁ!?焼肉⁉」
――ガタンッ!
椅子がふっとばされていく。
勢いあまって、みっちゃんが立ち上がったせい。
空き教室だからよかったけど・・・普通の教室だったら迷惑・・・!

