後輩くん、本性注意。

   ☆


私は栄養ゼリーを手に持って食べながら、走って登校。

予鈴とともに席につき、きちんと授業には間に合った!!


「うん、えらい、私!」

「そもそも寝坊したとこからえらくないぞ!」

「はぁい・・・」


先生・・・そんなことわかってます・・・。

顔にでているのか、クラスからどっと笑いがおきた。


今は一時間目で、古典が始まるところ。

午後の古典は最強最悪に眠いけど、午前中ならなんとかみんな持ちこたえるから、クラスは明るい。


・・・でも、一人だけ例外がいる。

私の二つ隣の席で寝ているのは”みっちゃん”こと美里(みさと)だ。

私の中学生からの友達で、すっ・・・ごく可愛い。


髪はそれこそ絹みたいに艶々で真っ黒だし、顔だちも整ってる。

瞳は少し垂れ目がちで、そんな目で見つめられると庇護欲をそそられる。

見た目だけで言ったら無垢な年下黒髪少女だ、みたいなことを誰かに言われてた気がする。

多分、この学校で5本の指に入る美人だ。


で、結構頭がいいはずのこの高校に学年3位というすごい余裕で入学したのに、赤点を毎回とっているという不思議な人。


でも綺麗なのには変わりはないわけで。

私が今まさに見惚れているように、うっとり見つめてしまうことは少なくない。


・・・綺麗だなぁ。

すー、すーと寝息を立てている姿に先生も呆れてるけど・・・


「おい、起きろ(かしわ)!」

柏っていうのはみっちゃんの名字。