とらわれてはいけない。
ついていってはいけない。
――この人のもとへ堕ちては、いけない。
ただ、本能的に覚った。
――私の様子を見ていてわかるのか、逃げ出す素振りがないと見ると首を伝って顎を持ち上げていた手は外された。
そしてみっちゃんが教科書を拾い終えると、また2人の言い争い(?)が再開するけど。
「そんなこと聞いたらますます駄目ですね。あなたみたいな恐ろしい人の元に莉那先輩を預け・・・」
「あーもういいて!誰が何と言おうと莉那は私のなのー‼︎」
もう我慢できなくなったのか、みっちゃんが叫んじゃった。
・・・って、迷惑!!
今日の昼だって大きな音たててたのに。
「違いますね。俺ので・・・」
「わ、わかったから!今日はみっちゃんと勉強して、部活は明日にまわすよ」
とりあえず絵は明日でもできるし、この場を収めることが先決だよね。
「まじ⁉︎やったぁぁぁ!」
満面の笑みで鞄を持つみっちゃん。
美人は怒った顔も美人って言うけど、やっぱり笑ってるのが一番好きだな。
「そうと決まったら莉那、行くよ〜!」

