後輩くん、本性注意。

「いや先輩はもともと部活来るって言ってましたよね?しかもあなたのお誘いにも了承してませんよね?」


多分、またみっちゃんが私を捕まえようとして、東雲くんが・・・ってもうそれどころじゃない。


――近い!

今のでなんか、片腕で軽く抱きしめられてる感じになった気がする。

ほっぺたが熱くなってるの、自分でもわかるし・・・


心臓もばくばく言ってる。


「まじお茶漬け食うかあ?ってか作る気なんてさらさらねーけんはよ1人で美術室行けやぁ」


1人で何やってんだろってくらい自分が慌ててるのがわかる。


「そうですね。莉那先輩の手作りなら是非ともいただきたいですが、あなたのはこちらから願い下げです。毒でも入っていそうなので」


あ、でも会話の方も熱くなってた。こっちは白だけど。


でも・・・なんか、後輩とはいえ男の子なんだなぁって・・・勝手に実感してる。

あと、気のせいかもしれないけど。


・・・ぐっ。


近すぎて無理!って、東雲くんから離れようとすると、腰にまわされてる手に力が入るの。


・・・っていう気がするってだけなんだけど。

でも逃げれないのはおかしい!


とにかく離れなきゃ。近すぎて心臓がもたない・・・!!!

「そないするんはんが(お前)だけや。肉体(からだ)やなくて精神をいたぶる方が賢いんやよ」


2人の言い争い(?)が激しくなっていても、パンク寸前の私の耳には殆ど入ってこない。


もしかして・・・これは下にかがんで抜け出せば・・・?

ちょっとずつ冷静になってきたかも。