フードを少しずらし、顔を上げる。 「・・・・・・・ッッ!!!」 ーーーーーー百合は叫び出しそうになった。悲鳴を上げなかった自分を褒め称えたい。 (最悪・・・・・・!!!) 百合は思いっきり頭を抱え、この最悪な事態に蒼白になった。 ―――――――――なぜなら、百合は教卓の前で自己紹介をしている”彼”のことをとぉーっても知っていた。それはもう、この教室にいる中の誰よりも。 (間違い・・・・・恋だっ!!)