きっと、転校生が相当のイケメンだったのだろう。・・・・・・・・・にしてもうるさすぎる。 迷惑だわーなどと思いながら再び寝る体制に入ろうとした次の瞬間。 ーーーーーーー百合の耳に聞こえてきたのは、とてつもなく恐ろしい名前だった。 「百合丘(ゆりおか)中学出身の一ノ瀬(いちのせ)恋(れん)です。」 動きをピタッと止め、自分の耳を疑う。 (・・・・・・そ、そそそそ空耳だよね?) 今、黒板の前に立っている彼は何と行ったのか・・・・・・・・・・・・