寝起きで、頭が回らなかった百合は、恋が部屋に入っているという事実すらまったく何も言わずに再び夢の世界へ―――――― ・・・・・・・飛び立てなかった。 「ちょっと待って!!!!」 布団を投げてガバッっと起き上る。 「え、なんでいるの!!?恋っ!!」 「ゆりちゃんを起こしに?」 「いやいやいやいやいや、不法侵入-っ!入ってくるなって言ったでしょ??!」