【side百合】

 学校から帰って来て靴を脱ぐと目的地にむけて走り出す。



「疲れたぁ〜・・・・・」



 百合は目的地ーーーーー自室のふかふかベットへ吸い込まれるようにダイブした。



 枕に顔を埋めながら今日一日のいろんな疲れを癒す。



「一人暮らし最高〜!ベット大好き!!」



 このいい感じの反発感のある最高ベットはまだ居住してまだ2週間ほどだが、すでに百合にとって一番のお気に入りのところである。



 鬱陶しい兄弟もいない。(まと)わりついてくる恋も居ない。口うるさいお母さんも居ない。自分だけの幸せな時間がただただゆっくりと流れるこのオアシス。