「ふわぁ〜・・・・ねむい・・」 重たい体を動かして教科書と筆箱を持ち席を立った瞬間、背後から誰かに抱きしめられた。 「ゆ〜りちゃん!!会いたかった〜♪」 「・・・・・っっ!!!」 バタン、ガシャン その、ムダに高いテンションと、声のトーンで誰なのか瞬時に理解した百合は硬直し、手に持っていた筆箱と教科書類を落としてしまう。 「ヒィ!」