世界が終わる日に、俺は君の手を握る。

新しい教室は穏やかな雰囲気だった。

文化系の子達が多いみたいで、私のような声がデカめの女子は浮くように思えた。

「繫〜、選択科目どする?去年は音楽で同じだったけど」

私が聞くと中条は「考え中、なんでもいいんだよね」と面倒そうに言った。

「えぇ〜そうなんだ、なんで去年は音楽にしたの?」

「、、、なんとなく」

「そっかー、じゃあまたなんとなく音楽にしちゃえば??」

「それアリ」

こんな感じの繫だが、なぜ去年音楽にしたのかを私は知っている。

私のただの憶測だが、繫は前木裕也(以下まえっち)のことが好きなのだと思う。

幼馴染でずっと仲がいいって聞いてるし、繫がまえっちのことを見ている時や話している時、若干楽しそうに見えるのだ。

今も少し上の空なのは、まえっちとクラスが離れてしまったからだろう。

そして私から見て、なっちゃんとまえっちが最近仲良い感じなのが少し気掛かりだ。

きっと繫も2人が同じクラスになって不安なのだろうと思う。

「繫、これからも一緒にまえっちのとこにお昼食べに行こうよ!今度はこばもなっちゃんもいるし大勢になるね!」

上の空だった繫はハッとして私の方を見て「そうだね、食べいこう」と微笑む。

「あーどうせだったら佳世ちと高光誘っちゃう?でも2人の邪魔しちゃ悪いしねぇ〜」

と私が話を続けると繫は楽しそうにした。
友達として、繫のことは私がたくさん笑顔にするぞと心に決めた。