世界が終わる日に、俺は君の手を握る。

始業式の日。
今日は午前に始業式とホームルーム、午後に部活という流れだ。

家から出ると太陽に照らされた海がキラキラと光る。
眩しい海を横目に、俺は自転車を走らせる。

この時間だと、夏稀はもう電車に乗っているだろう。

学校に着くと、校門で魁に会った。
彼は電車通学だ。
少し遠いところから通っているらしい。

「っはよー!今日は夏稀と一緒じゃないんだな!」

魁に言われて俺は「ああ、夏稀は先に電車で行ったみたいだな」と言った。

下駄箱に靴を入れると、丁度本田が校舎に入ってきた。

「おはー!2人とも課題はちゃんと持ってきたー?」

本田がニヤニヤと言う。

「もちろん」

と俺は返すが、横で何やら魁が青ざめている。

「お、俺完全に課題のこと忘れてた、、、」

本田が「あちゃー」と苦笑する。

「どこまでやったんだ?」

と俺が聞くと、魁はリュックを漁り、ぐしゃぐしゃのプリントを出した。

「終業式に貰ってから一回もリュックから出してねぇ、、」

「え、やばいじゃん!!まだホームルームまで時間あるし誰かに写させてもらったら??」

本田が言う。

「そうだよなぁ!!、、かよちゃんとこ行ってくる!!」

魁はぐしゃぐしゃの課題を抱えて走り出した。
「廊下は走るなー」と気だるそうな教師の声が廊下に響く。

本田は「この前会った時確認しとくべきだったかぁ」と苦笑するので、俺は「ほんとにな」と笑った。