「はいはい『永遠の少年』くん、帰ろうとしてるとこ悪いけど、締め切りは今日までなの。だから、これじゃ私が帰れないの。どうにかして」 「えぇー、どうにかしてって言われてもー。……そうだ、伊坂が代わりにやってよ」 お願い、と上目遣いで頼み込む姿はぐっと息を飲むほどオーラがある。 イケメンはほんと、こういう場面には便利だろうな、なんて。 ……いやいや。 でも、こんなやり取りもう何回もやってなんとか慣れたんだから。だまされない。