振り返ると、長い髪をなびかせて目を見開いている女の子。
「やっぱり、洋太くんだ!」
女の子は嬉しそうにこちらに駆け寄ってくる。
俺はぽかんと彼女を見つめて。
「ルア…さん……」
口が勝手に動いていた。
…あれ、"ルアさん"って誰?
ルアと呼ばれた女の子は優しく微笑む。
「あのね、パパに何度もお願いしたの。『毎年、花火大会が近くなった頃には洋太くんた会わせてほしい』って。『彼と一緒に花火が見たい』って……」
──『いつか絶対に会いに行くから、またこうやって一緒に花火見ようね』
──『そしてもう一度、私のこと思い出してね』


