次の日の朝、私はいつもよりも早く準備を終わらせた。
「チハル、そんなにそわそわしてどうしたの?」
なんてお母さんから言われるほど、落ち着いて先輩を待つことができなかった。
その時、私のスマホがポロンッと鳴った。
『おはよ。着いた。』
なんて少し味気ない連絡にも、心をときめかせてしまう私は、結構重症かも。
私は、先輩を待たせてはいけない、と、急いで外に出た。
「遅い。俺が連絡したすぐに出てこいよ」
「は、はい…すいません」
でも、この乱暴な口調には慣れない。
「…ん」
学校に向かって歩き出そうとした時、不意に先輩の右手が差し出された。
「…え?どうしたんですか…?」
「…気づけよ」
先輩はそう言って、私の左手を無理矢理掴んだ。
うそ、私先輩と手、繋いでる…!…しかも恋人つなぎ。
いやいや、これは私がニセカノだから…。他の女子に見せつけて、もう寄ってこないようにしないといけないからってわかってるのに。
繋がった左手から伝わる温かさを感じると、少し期待してしまう。
「せ、先輩…このまま学校行くんですか?」
「あたりまえだろ」
ですよね…。もう恥ずかしくて、顔から火が出そう。
「チハル、そんなにそわそわしてどうしたの?」
なんてお母さんから言われるほど、落ち着いて先輩を待つことができなかった。
その時、私のスマホがポロンッと鳴った。
『おはよ。着いた。』
なんて少し味気ない連絡にも、心をときめかせてしまう私は、結構重症かも。
私は、先輩を待たせてはいけない、と、急いで外に出た。
「遅い。俺が連絡したすぐに出てこいよ」
「は、はい…すいません」
でも、この乱暴な口調には慣れない。
「…ん」
学校に向かって歩き出そうとした時、不意に先輩の右手が差し出された。
「…え?どうしたんですか…?」
「…気づけよ」
先輩はそう言って、私の左手を無理矢理掴んだ。
うそ、私先輩と手、繋いでる…!…しかも恋人つなぎ。
いやいや、これは私がニセカノだから…。他の女子に見せつけて、もう寄ってこないようにしないといけないからってわかってるのに。
繋がった左手から伝わる温かさを感じると、少し期待してしまう。
「せ、先輩…このまま学校行くんですか?」
「あたりまえだろ」
ですよね…。もう恥ずかしくて、顔から火が出そう。