「おはよう、青峰さん」


 次の日になり、井下くんが声をかけてくれた。


「おはよ、井下くん」


「おい、青峰!…井下より俺が先だろ」


「もしかして大倉、ヤキモチ?」


「井下!調子のんな!」


 ヤキモチ、かぁ…。なんか大倉くんの彼女になったんだなって改めて実感する。


「青峰さん、ちゃんと告えたんだね。良かった」


 と、大倉くんに聞こえないくらいの小さな声で言った。


「うん、ありがとう」


「おい、今何話してたんだよ」


 大倉くんのヤキモチが止まらない。…かわいいなぁ。


「別に?…じゃあね、青峰さん」


 そう言うと、井下くんは他の男子のグループに入っていった。


 …あ!友達、できたんだ。


「青峰、いつまで見てんだよ」


 やばい、大倉くんが不機嫌モードだ。


「ごめん、ごめん」


「…お前、今度日曜空いてる?」


「うん、特にはないけど。…あ、デートのお誘い?」


「バッ!…そーゆーことは言わねーの」


 あ、やっぱそうなんだ。やばい、うれしすぎる。


「じゃあ日曜な!」