少しモヤッとした気持ちを抱えて歩いていくと、いつの間にか学校に着いていた。
 

 体育館の前にはたくさんの人が。


 手を取り合って喜ぶ人、友達とハイタッチを交わす人、…少し浮かない顔をする人。


 そういえば、体育館の外壁にクラス分けの紙を貼るって、プリントに書いてたな。


 …私には一緒に喜ぶ人も、ハイタッチをする人もいない。


 私は人が少なくなるのを待ってから、クラス分けを見た。


『1年2組1番 青峰ミア』


 やっぱりまた1番か。まぁ"あおみね"だから仕方がないんだけど。


 私は校舎に足を踏み入れ、教室へと向かった。