背中越しの王子様

「あれ…なんで私…」


 気がつくと私は家の前に立っていた。


 先輩と女の人が一緒に楽しそうに話しているのを見て、ショックで家に帰って来てしまったらしい。


 どうやって帰ったのかも覚えていない。


 …それにしてもあの2人、お似合いだったな。


 私の入る隙間なんてないほどに。


 その日私はそのまま寝込んでしまった。



           ・



 朝起きると、スマホに2件の通知が来ていた。


 1つは中学生の頃仲の良かったミナから。そしてもう一つは…先輩からだった。


『マシロちゃん、昨日はどうしたの?ジュース買って戻ったらいなかったから…。体調悪かった?』


 先輩からはそういった内容が書かれていた。


 …以前の私ならすぐに返しただろう。でも、返せなかった。


『シロー!今日の放課後ヒマ?』


 ミナからはこう書かれていた。


『うん、ヒマだよ!』
 

 と返すと、すぐに返信が来た。


 そうして私とミナは、今日の放課後に遊ぶことになった。