「シロ?…私ヒマリ。部屋、入っていい?」


「…いいよ」


 私は月宮先輩がタクヤくんだと知ってから3日間学校をサボっている。


「シロ、どうしたの?」


 部屋に入ってきたヒマリが心配そうな顔をしている。


 私はほとんど学校を休んだことがないからなおさらだろう。


「ヒマリ…先輩がタクヤくんだった…」


「え、王子様があのタクヤくんだったの?」


 私が重々しくうなずくと、


「それで?シロはそれ聞いて、王子様のこと嫌いになった?」


 私は…。


「まぁ、傷付いたのはわかるから。でも、明日から学校来なよ?」


 そう言ってヒマリは帰って行った。


 …私、先輩のこと、今はどう思ってるんだろう。