青春グレープフルーツ

「ワカナ、今までありがとな」
 

 私とゴオは、最後の部活の帰り道を歩く。


「ううん、こちらこそだよ。元気をくれてありがとう」


 ふいにゴオが足を止める。


「…ワカナ。俺、ワカナが好きだ」


「あれ、ユリナに告白されたんじゃないの?」


「ユリナには話した。"俺の大切な人は、いつでもずっとワカナだ"って」


 ゴオの言葉に、顔が赤くなるのを感じた。ゴオの手を取り、握った。


「私も好きだよ、ゴオ」


 私たちは向かい合って微笑んだ。


オレンジ色の夕日の下、2人の影が重なった。