「この『恋のいちごショートケーキ』ください」


 と、如月くんが店員さんに注文してくれた。


「如月くん、本当にありがとうございます…!私、ここ来たかったんです」


 まさか本当に、しかも好きな人と来られるなんて。


「そんなそんな!俺のテスト勉強手伝ってくれたお礼だよ」


「いや、私そんなに力になれてないので…」


「俺、七瀬さんのおかげでテストできたんだよ。本当にありがとう」


 と私に向かって笑顔で言う。


 うん、この笑顔は反則だ。胸がときめかずにはいられない。


 また、如月くんを好きになった。


「お待たせいたしました、ショートケーキでございます」


 少し時間が経って、待ちに待ったショートケーキが来た。


「美味しそう…!」


 私の目は、一気にショートケーキにくぎづけになった。