「…なんで、なんでいるんですか」


 私が待ち合わせ場所の駅前に着くと、そこにはもうすでに如月くんがいた。


 私が声をかけると、如月くんはとても驚いていた。


 待って、まだ9時半前だよ?待ち合わせの時間までまだ30分もあるよ?


 …私だって早く来すぎたと思ってたのに、なんでその私よりも早く来てるの?


「七瀬さん!…まだ早いけど行こっか!」


 でも如月くんは私の質問には答える気がないようだ。


 …もしかして楽しみで早く来てしまった、とか?


 いやいや、まさか。私じゃあるまいし。