「ここだよ。上がって」


 私は今、好きな人の家の前にいる。


 なんかいつの間にか家に来ることになってしまったな…。


 すごい急展開。


 私は如月くんに促されるまま、家の中に足を踏み入れた。


「どうぞ」


 と言われて、如月くんの部屋に入る。


 中はモノトーンで統一されており、とてもスッキリしていて綺麗だった。


 そして私と如月くんはまたテーブルを挟んで向かい合わせで座る。


「さてと、七瀬さんこれはどうなるの?」


 それから私と如月くんは時に雑談も交えながら、明日へ向けたテスト勉強をおこなった。


 その時、私は気づいたんだ。


 莉子ちゃんが言っていた通り、如月くんと、ちゃんと目を見て話せるようになっていたことに。