気がつけば、ホールはもう満席状態だ。 指定の時刻になると、いよいよ卒業式が執り行われ、わたしは緊張感も無い まま、それに臨んだのであった。 式は一時間で終了し、鈴木先生から卒業証書を受け取り、まだがやがやと 騒がしい人混みの中をかき分けて、会場から外に出る。 一人、トボトボと道の端を歩くわたしが、ふと目に映ったのは、蒼葉公園。 わたしにとって、那緒と思い出のある場所でもあり、悲しみに 満ちた所でもある。