スマホをぽいっと放り投げ、シーツを頭まで引っ張り、わたしは同じ中学だった子 たちの顔を思い出す。 今頃、みんなはどんな思いで過ごしているんだろう。 きっと、新しい環境や出会いに、胸を膨らませているに違いないのは 決まっている。 『うらやましい、妬ましい』 そう思うと、黒くてドロドロとした感情が心を支配して、わたしはシーツを 被ったまま泣いた。 これは罰なんだ。