冷たいスマホを握って、そう思うのであった。 一日どこにも行かないで、部屋に閉じこもってノートに趣味の小説 を書くわたし。 ぎっしり詰まった本棚から、最近買った単行本を手に取る。 すると、目に止まったのは最後のページに“新人作家大募集!”と 文字が並んだ、コンテストらしきものだった。 だけど、わたしは直ぐに本を閉じてしまう。 こんなの沢山の人が応募するんだから、趣味気取りで書いているわたし なんか到底、手も足もでない世界だ。