それでもこの冷えた手が~世界はゴミ屑、キミは星屑~


那緒は笑顔でそう言いながら、わたしの隣にドカッと座る。



すると、何故だか急にソワソワし始める那緒。



「あ、あのさ……、出萌、その……」



「ん? どうしたの?」



いつも、堂々としてて他人の目なんて気にしないはずの那緒が、こんなに
たじたじしているなんて、今まで見たことが無い。



わたしが頭にハテナマークを浮かべて、那緒の横顔を見ていると、彼は
こちらをようやく見て、意を決したように口を開いた。