急に呼び出すなんて一体なんだろう?



わたしは首を傾げつつも、【分かったよ】とシンプルな短文で文字を打って、
那緒に送信する。



自分は午前中だけの授業だったので、お昼に帰宅。



シューズクローゼットの横で、ローファーを脱ぎ、玄関に上がるわたし。



父は仕事でいないけれど、母も家にいないようなものと同じだ。



母はわたしが通信制の高校に入学してから、体調を崩すようになり、
家のことをしている以外は大抵寝込んでいる。