けれど、わたしの反応の悪さのせいで、彼女らはすぐに離れていった。 もう、卒業まで残り一ヵ月。 この不良高校ともおさらばできる喜びはあったけど、わたしに将来の希望は 約束されていない。 卒業すれば、父が勝手に決めた介護の仕事をしなければいけないから。 そう思うと、ズシンと憂鬱な気分に襲われる。 他の子は、『将来なんかどうでもいい』、『毎日おもしろおかしく過ごせれば それで満足』と言わんばかりの様子だった。