恥ずかしさで、わたしは一気に身を縮こませる。 鼻で笑われるであろうと思い、それだけがぐるぐる頭を回っていたんだけど、 ふってきたのは予想外の言葉だった。 「これ、もしかして小説? へー、出萌ってこんなのよく思いつくんだな!! すげーじゃん!!」 「………え? あ、ありがとう」 わたしは、ノートを返してもらうと同時に、戸惑いながらもお礼を言った。 「あははっ、出萌、すげー顔真っ赤。そんな恥ずかしがんなよ。ま、そういう 照れたところも、かわいいけどな」