それでもこの冷えた手が~世界はゴミ屑、キミは星屑~


じりじりと迫ってくる、女の子二人からは感じられたのは“嫉妬”。



特別美人でもない私が那緒と仲良くしてて、それを見た彼女らが気に入らない
気持ちは、はっきりと理解できた。



「わたしは、那緒のただの友達だよ。それ以上の関係はない」



きっぱり言うと、片方の女子が突然キレる。



「なに嘘言ってんだよ! 那緒はあんたと話すときだけは、あんな嬉しそう
な顔してさあぁ! マジうざいんだっつーの!!」



「ちょっ、彩乃、声でかいよ。向こう側の教室は、鈴木がいるし」