そんな様子のわたしに対して、那緒は目を丸くしてこちらを見ている。



「出萌、めっちゃ真面目そーだから、引かれると思ったわ」



わたしはブンブンと首を左右に振った。



「そんなことないよ、わたしと那緒は友達だからーーって、あ! もうすぐ
レポート全部終わりそうだよ! 帰りにちゃんと提出してね!」



わたしは、ふあぁっとあくびをする那緒の肩を揺らしながら、ちょっと
強めにそう言ったのであった。