金髪で、不良で、どっからどう見ても那緒はヤンキーなのに、わたしは 思わずその笑顔に胸がドキリとする。 「そーいえばさ、出萌って年いくつ?」 突然投げかけられた質問に、わたしはハッとした。 「えと……、18歳、だけど………」 「へー、俺、19。俺の方が一個上だな。まー、高校中退したから」 わたしはふと、思いついたことを口にする。 「あの、那緒って休みの日以外も学校に来てるんだ。友達多いんだね」