「俺とさ、友達にならない?」 その言葉に、出萌はびっくりしていたものの意外とあっさり、承諾を得ること に成功して、俺は心の中でガッツポーズを決めた。 その直後、俺のスマホに着信が入り、女の子らから【まだ来ないの~、早く 那緒に会いたい】という文章が。 もう、こいつーー、出萌って女には用はねぇし、さっさと行こう。 「わ、わかった。バイバイ、また今度」 「ああ、また今度な」 俺は、駐車場に止めてあったバイクにまたがり、目的地のファミレスへと 向かった。