あーあ……、どんだけ泣き虫なんだよ……、と思う俺。 でも、ふとそいつの顔をよく見ると、けっこうかわいい部類に入ることに 気が付いた。 ………って、なに考えてんだ。 授業はテキトーに受けていれば、いいとして問題はレポートの提出。 同じ馬鹿女たちじゃ、あてにならないから俺は、こいつと仲良くなりさえすれば すんなりと丸写しさせてくれるであろう。 俺は、出萌をなだめるように背中を何度もさすってやった。 それから一応話も聞いてあげた。