それでもこの冷えた手が~世界はゴミ屑、キミは星屑~


あーあ、なんか面白いことでもないかな~、と思って、さくら学園の近くの
駐車場にバイクを止める。



横断歩道を渡り、授業が始まるギリギリまで路地裏に、隠れていようと思い、
ひょいっと除くとーー。



なぜか、俺は泣いている女に遭遇した。



ああ、あいつ、学校でたまに見かけたことあるけれど、その度に俺に
あたえる印象は「普通」。



だけど、今の俺には利用価値があった。



だから、声をかけたんだ。



「おい、誰だよそこにいんの」