「はあぁぁぁ!? 嘘ついてんじゃねーよ! そんなんで介護の仕事が 務まるかっつーんだよ!?」 「………」 無言の代わりに、わたしはじわりと、目の奥が熱くなるのをこらえた。 こんな人の前で泣くもんか、弱さをさらけ出すもんか、と必死で思いながら スカートの裾をぎゅっと握りしめた。 それから、わたしは高校生活、四度目のお説教をさせられ、それは二時間も 続くこととなる。 「人と喋らない」、「人と普通に話ができない」、「人と関われない」。