最後の解答欄を解き終わると同時に、タイミングよくチャイムが鳴った。



わたしの受ける授業は、今日はこれで終わり。



ほっと、安堵の息を吐いた。



続々と生徒たちがレポートを提出して教室を出て行く中、わたしも列の後ろに
加わって、同じく教卓の上に置く。



すると何故かわたしだけ、先生に声をかけられ引き止められる。



「あ、汐碇さん。鈴木先生が帰り、職員室まで来いって言ってたわよ」



「え? は、はい」