朝の十時から授業が始まる前に、いつものように早めに学校に着くわたし。 教室の戸を閉めて、空白だらけの机を眺める。 今日もわたし以外来てる人はまだいない。 ちなみに席は自由で、来た人から好きな場所を選んで座るという仕組みに なっていて、わたしは、窓際の席を選んだ。 スマホをいじくって時間を潰しているとーー。 どやどやと入って来たのは、何度か見かけたことのある金髪で見るからに、 わたしより年上の男の人。