来る日曜日。ドライブデートの日。
私はデート仕様にばっちりメイクを決めて、白のニットセーターと藍色のロングスカートに身を包んだ。いつもは髪を結わえていることが多いが、久しぶりに髪を下ろしてコテで巻いてみることにした。
ショルダーバッグを肩にかけてリビングに降りると、母が掃除機をかけていた。
「そんなにおめかししてデートにでも行くの?」
「え?いやぁ、友達と遊びに」
「あそう。いってらっしゃい」
両親には西島さんのことは話していないので少し気まずい。実家暮らしは経済的にはいいが、プライベートな空間も時間も限られるのと、いやでも両親と顔を合わせるから、彼氏ができたことを黙っている背徳感でどうも気まずく窮屈だ。
「いってきまーす」
約束の10時だ。西島さんが家の前まで迎えに来てくれることになっている。私はレースアップブーツを履いて玄関を出た。数日ぶりに彼に会える緊張と興奮でドキドキしている。
間もなく、プラチナシルバーのセダンが家の前に停まった。車のドアを開けると、ホワイトムスクの芳香剤のふわりと香る。
「おはようございます!」
「おはよう。朝から元気でいいですね」
彼は、いつもよく見るスマートなスーツ姿ではなく、ネイビーシャツにデニムのテーラードジャケットを羽織り、チノパンを履いている。私服もワイシャツが多いように思う。彼の服は着飾りすぎず、かといって地味すぎず、清潔感があって好きだ。
私はデート仕様にばっちりメイクを決めて、白のニットセーターと藍色のロングスカートに身を包んだ。いつもは髪を結わえていることが多いが、久しぶりに髪を下ろしてコテで巻いてみることにした。
ショルダーバッグを肩にかけてリビングに降りると、母が掃除機をかけていた。
「そんなにおめかししてデートにでも行くの?」
「え?いやぁ、友達と遊びに」
「あそう。いってらっしゃい」
両親には西島さんのことは話していないので少し気まずい。実家暮らしは経済的にはいいが、プライベートな空間も時間も限られるのと、いやでも両親と顔を合わせるから、彼氏ができたことを黙っている背徳感でどうも気まずく窮屈だ。
「いってきまーす」
約束の10時だ。西島さんが家の前まで迎えに来てくれることになっている。私はレースアップブーツを履いて玄関を出た。数日ぶりに彼に会える緊張と興奮でドキドキしている。
間もなく、プラチナシルバーのセダンが家の前に停まった。車のドアを開けると、ホワイトムスクの芳香剤のふわりと香る。
「おはようございます!」
「おはよう。朝から元気でいいですね」
彼は、いつもよく見るスマートなスーツ姿ではなく、ネイビーシャツにデニムのテーラードジャケットを羽織り、チノパンを履いている。私服もワイシャツが多いように思う。彼の服は着飾りすぎず、かといって地味すぎず、清潔感があって好きだ。


