今日のバイトは私と三宅先輩だ。私がバイト先に着いたときには、既に彼は来てバイト着に着替えていた。
「おお、ケイちゃんおつかれ。卒論進んでる?」
「まあ、ぼちぼちですかねえ」
「卒論終わったら打ち上げしようぜ」
いつもと変わらない開店前の他愛もない会話。ところが今日は変わったことが起きた。しかも結構な大事だ。それは私がお座敷の50代くらいの2人客を接客しているときに起きた。
「失礼しまーす!こちら唐揚げと山芋鉄板です!」
「姉ちゃん元気でかわいいねえ。こっち来てお酌してよ」
「いや、そういうお店じゃないんで…」
「いいじゃねえか。これも仕事のうちだろ?」
その客は私の腕をぐいっと引っ張って無理矢理横に座らせた。肩を組んで顔を近づけられた。客が喋る度に酒の匂いを顔にぶつけられる。だいぶ飲んでいるようだ。
「姉ちゃん、彼氏はいんのか?」
「さあ、どうでしょうか」
「こりゃいるなあ。いいケツしてるもんなあ。男がほっとかないだろ」
もう一人の客が下卑た笑みを浮かべながら私の身体を舐め回すように上から下までじろじろと見てきた。正直言って気持ち悪い。さっきからセクハラのオンパレードだ。
「おーいケイちゃーん。これ運んでくれるかー?」
これは天の声。大将が気を利かせてくれたのは明白だ。大将の呼ぶ声を理由に私はその場から離れようとする。
「私、戻らないといけないんで」
「ちょっとくらいいいだろ。なあ」
横の男が私の腕を掴んで引き留めた。強く掴まれた腕が痛い。
「おお、ケイちゃんおつかれ。卒論進んでる?」
「まあ、ぼちぼちですかねえ」
「卒論終わったら打ち上げしようぜ」
いつもと変わらない開店前の他愛もない会話。ところが今日は変わったことが起きた。しかも結構な大事だ。それは私がお座敷の50代くらいの2人客を接客しているときに起きた。
「失礼しまーす!こちら唐揚げと山芋鉄板です!」
「姉ちゃん元気でかわいいねえ。こっち来てお酌してよ」
「いや、そういうお店じゃないんで…」
「いいじゃねえか。これも仕事のうちだろ?」
その客は私の腕をぐいっと引っ張って無理矢理横に座らせた。肩を組んで顔を近づけられた。客が喋る度に酒の匂いを顔にぶつけられる。だいぶ飲んでいるようだ。
「姉ちゃん、彼氏はいんのか?」
「さあ、どうでしょうか」
「こりゃいるなあ。いいケツしてるもんなあ。男がほっとかないだろ」
もう一人の客が下卑た笑みを浮かべながら私の身体を舐め回すように上から下までじろじろと見てきた。正直言って気持ち悪い。さっきからセクハラのオンパレードだ。
「おーいケイちゃーん。これ運んでくれるかー?」
これは天の声。大将が気を利かせてくれたのは明白だ。大将の呼ぶ声を理由に私はその場から離れようとする。
「私、戻らないといけないんで」
「ちょっとくらいいいだろ。なあ」
横の男が私の腕を掴んで引き留めた。強く掴まれた腕が痛い。


