「あ、お腹空いてますよね。オムライス作りました!見た目はちょっと、よくないですけど」
「いやそんなことはない。おいしそうですよ。早速いただきましょう」
私たちはお互いの日常のあれこれを話しながら夕食を食べた。ちょっと味付けが濃かったかもしれないが、彼はやたら喜んで食べてくれた。
「ごちそうさま。人に作ってもらうっていいですね。おいしかったです」
「食器洗うので、リビングでテレビでも見ながら寛いでいてください」
「そう?ではお言葉に甘えて」
食器を洗いながら、イヤリングのことをどうやって切り出そうかと頭の中はぐるぐると迷走していた。すごくドキドキしてきて嫌な汗をかいてきた。
ただの落とし物とかだったらいいけど、浮気だったらどうしよう。リビングのソファに座ってバラエティ番組を見ている彼をちらりと見て、彼に限ってそんなわけがないと、嫌な想像を振り払う。
食器を洗い終わり、ソファの彼の隣に座った。彼は察してテレビの電源を消した。暗くなったテレビの画面には、神妙な顔をした私が映っている。
「それで、話って何かな」
先に話を振ったのは彼の方だった。
「これのことです」
私はズボンのポケットにしまっていた例のイヤリングを取り出してテーブルに置いた。
「あ、それは…!」
「これ、女ものですよね?これ、西島さんのジャケットのポケットに入っていたのを、たまたまこの前、看病に来たときに見つけて…。勝手に持ち帰ってしまったのは、ごめんなさい。でも、なんでこんなものが入っていたんですか?」
「それは…何と言ったらいいのか…」
「いやそんなことはない。おいしそうですよ。早速いただきましょう」
私たちはお互いの日常のあれこれを話しながら夕食を食べた。ちょっと味付けが濃かったかもしれないが、彼はやたら喜んで食べてくれた。
「ごちそうさま。人に作ってもらうっていいですね。おいしかったです」
「食器洗うので、リビングでテレビでも見ながら寛いでいてください」
「そう?ではお言葉に甘えて」
食器を洗いながら、イヤリングのことをどうやって切り出そうかと頭の中はぐるぐると迷走していた。すごくドキドキしてきて嫌な汗をかいてきた。
ただの落とし物とかだったらいいけど、浮気だったらどうしよう。リビングのソファに座ってバラエティ番組を見ている彼をちらりと見て、彼に限ってそんなわけがないと、嫌な想像を振り払う。
食器を洗い終わり、ソファの彼の隣に座った。彼は察してテレビの電源を消した。暗くなったテレビの画面には、神妙な顔をした私が映っている。
「それで、話って何かな」
先に話を振ったのは彼の方だった。
「これのことです」
私はズボンのポケットにしまっていた例のイヤリングを取り出してテーブルに置いた。
「あ、それは…!」
「これ、女ものですよね?これ、西島さんのジャケットのポケットに入っていたのを、たまたまこの前、看病に来たときに見つけて…。勝手に持ち帰ってしまったのは、ごめんなさい。でも、なんでこんなものが入っていたんですか?」
「それは…何と言ったらいいのか…」


