「もっとあなたをかわいがってあげたいんですけど」

「あの、また今度でもいいですか?」

「それは残念ですね」

「子どもでごめんなさい…」

「謝ることじゃないですよ。でも、ひとつだけいいですか?」

 彼は肌が露わになっている首元に唇を寄せた。チュッとリップ音を立てて唇を離した。

「あなたはこれを見る度に私を思い出すでしょうね」

「これを見る度って…」

「キスマーク、つけておきました」

 彼は小首を傾げていたずらっぽく微笑んだ。

「そんなことしなくたって、一日中西島さんのこと考えてますよ」

「そういうこと言われたら、またキスしたくなるじゃないですか」

「ふぇ」

 チュッと唇に軽いキス。