程なくして料理が運ばれてきた。丸い大皿できた鯉の洗いは氷で切身が覆われていて、その下には千切りキャベツが敷かれていた。
鯉こくは大きな鍋のまま出てきたのには驚いた。ご飯もおひつに入ったものだ。これで2人前らしい。
店員さんが鯉こくとご飯を取り分けてくれた。店員さんが、「鯉の洗いは、キャベツを鯉の身で巻いて食べるのがおすすめですよ。酢味噌で召し上がりください」と言っていたので、その通り食べてみることにした。
なるほど、西島さんが言う通り臭みはまったくない。コリコリとした歯ごたえがあり、刺身とはまた違った食感だ。淡白な鯉の身とほんのり甘い酢味噌の相性も抜群で、しかもキャベツと絶妙に合う。これは箸が止まらない。
「おいしそうに食べますね」
「ふぇ、そうですか?」
食べている姿を見られていたと気づいてちょっと恥ずかしい。
「あなたが食べているところを見ているだけでお腹がいっぱいになりそうです」
「それはさすがに大袈裟ですよ。西島さんも早く食べてください」
彼の分まで食べてしまいそうだったので鯉こくに手をつけた。鯉こくは甘めの濃い味付けで、鯉の大きな身が入っている。よく煮込んでいるので身はほろほろで柔らかく深みのある味わいだ。鯉のアラや卵も入っている。
「おいしい…」
無意識に言葉がこぼれる。
「いっぱい食べてください」
鯉こくは大きな鍋のまま出てきたのには驚いた。ご飯もおひつに入ったものだ。これで2人前らしい。
店員さんが鯉こくとご飯を取り分けてくれた。店員さんが、「鯉の洗いは、キャベツを鯉の身で巻いて食べるのがおすすめですよ。酢味噌で召し上がりください」と言っていたので、その通り食べてみることにした。
なるほど、西島さんが言う通り臭みはまったくない。コリコリとした歯ごたえがあり、刺身とはまた違った食感だ。淡白な鯉の身とほんのり甘い酢味噌の相性も抜群で、しかもキャベツと絶妙に合う。これは箸が止まらない。
「おいしそうに食べますね」
「ふぇ、そうですか?」
食べている姿を見られていたと気づいてちょっと恥ずかしい。
「あなたが食べているところを見ているだけでお腹がいっぱいになりそうです」
「それはさすがに大袈裟ですよ。西島さんも早く食べてください」
彼の分まで食べてしまいそうだったので鯉こくに手をつけた。鯉こくは甘めの濃い味付けで、鯉の大きな身が入っている。よく煮込んでいるので身はほろほろで柔らかく深みのある味わいだ。鯉のアラや卵も入っている。
「おいしい…」
無意識に言葉がこぼれる。
「いっぱい食べてください」


